「思いを実現する力」を生み出したい。
1991年春、玉川まちづくりハウスは東京、世田谷、玉川地域で、実験的活動を始めました。民間非営利組織(Non Profit Organization)、NPOという言葉も一般的でなく、メンバーも何ができるか手探りの出発でした。
私たちは、生活のあまりにも多くの部分を行政とマーケットに委ねてきました。その結果、危険な食品の氾濫、大切な住環境の劣悪化など、多くの問題に悩まされることになりました。本当に望ましい「生活の質」を少しずつでも自らの手で実現できないか。住民、行政、地域の企業、そして、「玉川まちづくりハウス」などNPOが連携して「思いを実現する力」を生み出したい。これが出発点でした。
私たちは、玉川地域のみなさんの「思い」を吸い上げ、プラットフォーム(育てる土壌)として支え、「思い」が地域のひとつの力となるお手伝いをしていきたいと考えています。
地域の意見(養分)を吸い上げ、たくさんの花や果実をつける
たとえば良好な住宅地を守りたいという住民の願いが、玉川田園調布住環境協議会から計画確認チームの発足につながっているように、公共施設の作られ方に参加したいという思いがデイホームの設計参加から福祉のボランティア活動に育っていくように地域の活動は次々と発展していきます。玉川まちづくりハウスはその幹のところで花が咲くようお手伝いしていきたいのです。