まちの地下に蓄えられている水のお話

コラム

 もし火事になったとき、自分の家の近くのどこに防火水槽があるかご存知ですか?いざというときのために、正しい知識を身に着けておくことは大変重要です。防火水槽のお話について玉川田園調布会の防犯パトロール隊からお話を伺いました。

 八幡小学校の学校菜園のち家に防火用の貯水タンクが埋められていることを知っていますか?確か阪神淡路大震災以降に鉄のタンクが埋められたことを覚えています。タンクの水が定期的に入れ替えられているかどうかわかりませんが、4月に消防署にも協力していただきポンプ隊の放水訓練を実施したときにはきれいな水が出てきました。
 他にも大規模なマンションや建物には消防水利と書かれた標識があり、地下に防火水槽が設置させている場合があります。防火水槽は消防隊や消防団、地域の防災市民組織が活用することになっています。ポンプ隊が訓練に利用しているD級可搬ポンプは水源が必要ですので、道路に埋設されている消火栓や雨水を溜めている水槽、小学校のプールの水を利用することになります。水道本管が破壊割れた場合には、こうした建物の地下に設置されている防火水槽の水を利用することが可能です。
 私たちのまちのデイ・ホーム玉川田園調布にも消防水利の看板を見つけました。施設長さんに聞いてみると設置されていることを知らなかったということでした。いざという時に使用できなくては困りますので、消防署にも相談し合同の防災訓練を提案することを思いつきました。地区内の他の建物の地下に蓄えられた防火水槽を一つひとつ確認し、合同の防火訓練を広げていくことも地域マネジメント活動の一つだと思いました。(玉川まちづくりハウスニュース2018年7月号より)

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