旧・園田邸

 「園田高弘邸の継承と活用を考える会」は、国際的ピアニスト故・園田高弘の自邸の活用を通じて、日本の代表的建築家故吉村順三の住宅建築と音楽との響き合う空間の継承をめざすことを目的とし、2008年夏に誕生しました。
 1955年に竣工したこの建築は、その後、吉村門下の建築家小川洋の設計により増築され、園田高弘終世の住まいの場となりました。

 夫人が高校時代の同級生で近在のドキュメンタリー映画作家 藤原智子さんに、この家の世代を超えた継承について話されたことから、地域のまちづくりにかかわる有志が集い、会を発足させました。


 この会は、集いによって建築空間と音楽の魅力を楽しむと共に、この場所の継承に関心を寄せる方々のネットワークを広げ同時に、建築空間継承の方法を見出すことを主な活動方針としています。
 2008年から「音楽と建築の響き合う集い」と題し、ピアノの演奏と建築にまつわる講演を聞くサロンを不定期で開催しています。2010年5月で7回目を迎え、毎回50名ほどのお客様が音楽とお話を楽しみました。
 そして2013年、活動が実り、新しい住まい手の方に引き継ぐことができました。今後も演奏会等住宅を開いて下さる予定です。
 これからの活動にあたり、実行委員会は「一般社団法人住宅遺産トラスト」を設立いたしました。この地域だけでなく幅広い活動に広がっています。
一般社団法人住宅遺産トラスト:http://hhtrust.jp/

 この建物は目黒区にあるため、自由が丘住区住民会議や自由が丘街づくり会社ジェイ・スピリット、自由が丘商店街振興組合などさまざまな方とハウスが協力して活動を行っています。ハウスの活動範囲を広げる意味でも重要な役割を持った活動です。

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