(財)世田谷トラストまちづくりは、まちづくり活動を進める多くの人たち同士の出会いの場を支援するために、「食べる」「ひらく」「集める」をキーワードに2009年、3回のイベントを開催しました。玉川まちづくりハウスは、その企画と運営を担当しました。
まちづくり活動の第一歩は「出会うこと」、そして「参加すること」から始まります。より多くの人たち同士が知り合って、個々の活動の輪がつながるための「きっかけづくりの場」となることを願ってイベントを開催しました。
第1回目 食べるからつながるまちづくり
~世田谷の農と食を考える~
2010年1月28日(木)
ステップ1
世田谷区の農業の実際とこれから 齋藤幸夫さん[世田谷区都市農業課長]
のざわテットーひろばの子育てと食の関わり 池田栄子さん[野沢3丁目遊び場づくりの会]
せたがや自然農実践倶楽部の活動 井山俊司さん[せたがや自然農実践倶楽部]
世田谷食のコミュニケーション会議の活動 柴田真希さん[NPO法人まちこらぼ]
出沢その子さん[フリー栄養士会“ぱせり”]
中野優子さん[在宅栄養士会]
ステップ2<出会う>
世田谷産の野菜料理を食べながら、ほっとタイム、交流タイム!
※名刺カードを交換
本日のメニュー紹介:白菜の甘酢漬け、小松菜の和え物 、世田谷野菜のスープ、風呂吹き蔵大根、リンゴのコンポート
ステップ3-1<考える・拡げる>
自己紹介シート記入
自己紹介シートを使って話し合い、キーワードを見つける
テーブルごとに意見交換・取りまとめ
ステップ3-2<出会う・拡げる>
全体発表。世田谷区の農業の様子の幅広さにあらためて驚き…これから取り組まれる政策の紹介に期待ともどかしさが述べられ…、のざわテットーの子どもたちの様子に歓声が沸き…食のコミュニケーション会議の活動には、こんな活動があるんだと納得し…世田谷のお野菜を使ったメニューの数々に舌鼓を打ち…
農と食には大勢の方々の関心が集まっていることを、再確認して修了しました。
第2回目 ひらくからはじまるまちづくり
~自分の家や庭を地域にひらく~
2010年3月3日(水)
(財)世田谷トラストまちづくりの事業「地域共生のいえ自分の家や庭を地域にひらいているオーナーの方や活動等を紹介し、点から面へとつなげるためのネットワーク強化を図る交流会
ステップ1<知る> 世田谷の“ひらいている”事例紹介
地域共生のいえ「ルツのいえ」他5箇所
小さな森「上野毛三丁目小さな森」他5箇所
地域共生ネットワークSAN
□休憩
ステップ2<学ぶ・考える>“ひらく”ことを社会学的に解き明かす
講演 森反章夫先生 東京経済大学現代法学部教授
ステップ3<出会う・拡げる>テーブルの方がたで情報交換
各テーブルで情報交換
発表 3分×5テーブル
世田谷トラストまちづくりの取り組み 地域共生のいえ、小さな森、地域共生ネットワークSAN、そして、区内の9つの活動団体、隣接区の2団体がそれぞれ活動を発表後、東京経済大学の森反章夫先生の講演がありました。
その後、地域ごとの分かれたグループでグループトークと続き、その中で、ご自宅を「地域共生のいえ」として開くことを考えていらっしゃる方もいて、活動の広がりに期待がふくらみました。(2010/3 サース通信より)
第3回目 集めるからはじまるまちづくり
~人・もの・資金を集める創工夫~
2010年3月17日(水)
まちづくり活動を進める上で不可欠な“人・もの・資金”を集めるための創意工夫を学びながら考える
ステップ1<知る・学ぶ> 日本のファンドレイジング(お金を集めること)の動向
ステップ2<知る・学ぶ> 世田谷の“集める”事例紹介
お話 田瀬さん
□休憩 <出会う>
ティータイム
ステップ3<出会う・拡げる>鵜尾さんによるワークショップ 情報交換
各テーブルで 話し合います。
鵜尾さんによるまとめと解説
市民活動を続けていく上で避けては通れない「資金集め」の問題について、資金集めでは定評のある、「芦花公園花の丘友の会」理事長の田瀬裕水さんに世田谷の事例をお話しいただき、その後、日本を寄付社会にと頑張っていらっしゃる「日本ファンドレイジング協会」の鵜尾雅隆さんにお話しいただきました。
鵜尾さんのお話の中の、自分の活動を夢を持って語り共感を得ること、活動に参加してくださる方に勇気を持って帰っていただくこと・・・には多くの方が感銘を受け、自分の活動でも何かやってきたいという感想をたくさんいただきました。
各回、テーブルに別れての話し合いでは、時間が足りなくなるほど話の種は尽きず、ネットワーク形成の場としては、良いスタートとなったと思います。
2011年の取り組みに期待します。