NPO法人玉川まちづくりハウスの活動している地域は世田谷区の中でも良好な住宅地です。しかし土地売買と建物建設のたびに貴重な緑は失われていく現実があります。世田谷区の緑被率は住宅地のみどりに負うところが大きく、この事態を何とかすることは大きな意味があると考えます。宅地のみどりを共有財産=コモンズと考え、“みどりを次代に継ぐ”しくみをつくろうというのが「みどりのコモンズ」です。
2007年度、その第一歩として玉川田園調布バス停前の建物建て替えの際に庭のケヤキを残すための寄付金を集める活動を始め、2008年度移植費用目標額100万円を達成することができました。ご寄付いただいた方、ありがとうございました。工事中にケヤキを移植した際に世田谷区の新しい制度、樹木の移植費用助成金を申請し10万円の助成金をいただきました。新しい建物はケヤキの木をシンボルとしてKEYAKI GARDENと名付けられ、2008年10月に竣工しました。
また、コモンズの考え方を理解していただきご寄付を集めるために、さまざまな分野の先生をお招きし、6回にわたる連続講座を開催し、たくさんの方に参加していただきました。
この活動に対して2008年5月、セブン-イレブンみどりの基金より助成金をいただきました。
今後も基金のしくみをみなさんとともに考えていきたいと思います。